看護師という素晴らしい職業を効果的に活用せよ!

看護師ってめちゃくちゃきついお仕事だけど、うまく利用できれば結構いい職業かもしれない

患者あるある

受け持ちが始まると、いろんな個性的な患者さんとたくさん出合うことになります。

くせ者の患者さん相手に看護をするのって、かなり疲れますよね・・・

それも仕事だと思って割り切れればいんですけど、忙しいときに限っていろんな訴えをしてくる人たちがいます。

 

 今回は、そんな「患者さんあるある」をご紹介していきたいと思います!

 

亭主関白

「あれ取って」「おい!」「さむい」「早くしろ」と、看護師を自分の妻だとばかりにこき使おうとしてくるおじいさん。

イラついて適当にケアしたり返事すると「心がこもっていない」とかダメだしもしてきます。

 

バレリーナ

どれだけ体位を整えても、足をこれでもかというほど高く掲げたり、ごろごろ寝がえりを打ちまくり、まるでバレリーナのよう。

経管栄養中はベッドからずり落ちるのでこまめに見に行ってあげましょう。

 

忍者

ミトンや体幹ベルトをいくら付け直しても何度も縄抜けする現代の忍者。

しかも、そのあと胃管をとったどー!してるからマジで達人です。

 

アーティスト

自分の排せつ物をシーツ、ベッド柵、ナースコール・・・様々な場所にアートする。

このアートを見たら誰もが驚愕する。

このイベントがあると、一気に時間持っていかれる。

 

切ないまなざし

ベッド柵の間から足を出しこちらをじっと見つめ、「ここから出して・・・」ってめちゃくちゃ切ないまなざしを向けてきます。

「ごめんなさい・・・こうするしかないの」って行動制限の準備をする、そんな物語が始まります。

 

ライオンキング

ベッドの上に立ち上がり棚の上の荷物を取ろうとしている姿は、さながらライオンキングのよう!

速攻でキングの座をおりてもらうようにお願いしましょう。

 

俺に触れるな

触れようとしたとたんにミトンを付けた両手でばしっと払いのけられる。

「おびえているだけなのよね。ほら、こわくない」してもナウシカじゃないから無意味です。

 

実家に帰ります

夜中急に荷物をまとめだして「家に帰ります」宣言。

「おいおい、急にどうした?」と、実家に帰ると言い出した妻を止める夫の気持ちを味わえます。

「今はまだ夜中だから、ね?朝になったら一緒に考えよう?」と、とりあえず宥めるスキルが磨かれるので、いつか役立つかもしれない。 

 

 

いかがでしたか?想像できましたか?w

あとから考えると本当に面白いのですが、忙しいときに限って起こるので全然笑えないことばかりです。

こんな患者さんたちを、スマートに対応できるようになりたいものです。

 

患者に「受け持ち拒否」をされてしまったら・・・

受け持ちを拒否されることは、看護師である自分を否定されたような気持ちになるほど辛い体験です。

今回は、私が患者さんから「受け持ち拒否」された時のことのお話をします。

体験談だけではなく、どんな要因が絡んでいたのか、自分の対応はどうだったのかを振り返り、今後の対応策まで考えていきたいと思います。

あくまで未熟な看護師としての見解と分析ですので、参考にならないかもしれません。

それでも、似たような経験をしている方、悩んでいる方のお力になれればうれしいです。

 

 

「受け持ち拒否」に至るまで

私が「受け持ち拒否」をされた患者は男性の高齢者で、いわゆるモンスターペイシェントでした。

始めて受け持つ日は夜勤だったのですが、情報収集をしていると、入院当初からクレームの経過記録だらけ。

「あ~対応に気を付けないといけない患者だな。どう対応をしていけばいいかな・・・」

と考えながら対応していたのですが・・・

初日からその患者にとって、私は気に食わない看護師となってしまいました。

詳細は省きますが、その日彼からは「常識がない」「頭の悪いバカばっかりだ」「患者の気持ちも理解できないのか」「気が利かない」等の発言ばかりを聞いていました。

それに加えて、机をたたく、手を振り払うなどの乱暴な行為。

とても高圧的な態度で、看護師に対する不満や暴言しか言わず、彼の他にも受け持っている患者が15人いる中で、そのクレームを聞く時間に数十分費やしていました。

私は看護師として、必要なケアを実践しているつもりです。

彼からの話を全て聞いたうえで、何がいけなかったのか、どうしてほしいのか、現状できる事やできない事、医師の指示のもと動き、看護師として判断している事などの説明をしました。

でも、それが彼にとっては「口答え」となってしまったのです。

「お前は文句をいうのか。あんたと話すことはもうない」と、その言葉以降は話しかけても一切答えてもらえなくなりました。

その日以降も、私以外にもクレームの日々は続きます。

医師をはじめ、師長や主任、チームのスタッフ、ときには本人や家族も交えて話し合いの場が持たれ、対応を考えたりもしましたが、彼の高圧的な態度は変わることはありませんでした。

はっきり言って大っ嫌いです。私は嫌いな人にやさしくできるほど人間できていません。

しかも、彼には一切無視されていていたので、会話が成り立つ状態ではありませんでした。

それでも自分は看護師だし、受け持つ以上は観察する責任がある。できるだけ接する態度は変えず、必要最低限のことだけしよう。

そう考えて受け持っていたある日、「検温をしますね」とだけ伝えて、こちらで体温計を挟もうとしました。

その行為が彼の沸点にふれたようで、ついに「あんたみたいな無神経なやつには、何もしてもらいたくない。」と受け持ちを拒否されてしまったのです。

クレームの要因

さて、彼がクレーマーになる要因をあげてみます。

  • 医師とコミュニケーションがとれず、不安や不満が募った
  • 治療がうまくいかず、ストレスがたまっていた
  • 支えとなる存在がいなく(家族はいるがほぼ面会には来ない)、ストレスのはけ口が看護師しかいなかった
  • 金銭面で余裕がなく、退院が延期となり焦っていた
  • 看護師や他職種との対応の違いに、情報共有がされていないのではないかと不振に思った
  • 病院側の対応が自分の思っている対応と違っていた(病院のシステムを理解していなく、過度なサービスを期待していた)

今考えうる要因は、このあたりかと思います。

こう羅列してみると、モンスターペイシェントと呼ばれる彼にも、まったく共感できないわけではありません。

自分の対応を振り返る

次に、自分の対応について振り返ってみます。

反省すべきことは1つ、感情的になってしまっている事だと思います。

彼に対し「大嫌いだ」という感情が生まれ、問題に向き合っていなかったことが、私の見直すべきところだと感じています。

もちろん人間ですから、個人に対する思いが生じてしまうのは仕方ないことです。

でも、その「大嫌い」という感情が先立ってしまい、彼に対する対応が考えられていなかったんです。

自分に対するクレームの対応、会話が成り立っていないことへの対応・・・

これらをそのままにして、自分のペースで仕事を進めようとしたところ、「受け持ち拒否」という結果になったのだと考えます。

これからの対策

いったいどういった対応をすれば良かったのか考えてみます。

  • 彼の発言や態度を真に受けず、聞き流せるようになる。

→「頭がわるい」「気が利かない」といった言葉を言われたら、カチンときますよね。でも、ここでカチンときて態度を変えてしまうと、モンスターの思うツボになります。暴言に対し冷静になれる精神力を持ちたいです。

  • 理不尽なクレームや要求にも一度は理解を示す。

→話を聞くことはできるのですが、私は理不尽な事を謝罪をしたり要求を受け入れる事ができません。変なプライドは捨てて、その場をやり過ごすことだけを考えればよかったと思います。

  • 師長に相談し、対応を考えてもらう。

→モンスターの特徴は個人を攻撃するそうです。師長に相談し対応してもらう事で、「何かあれば組織として然るべき対応をする」ということを患者に理解してもらう事が大事です。 

とはいっても、これらが出来たとしても、うまくいかない事もあるのが現実ですよね。

大事なことは、絶対に一人で悩んだり落ち込んだりしない事だと思います。

まとめ

ここまで分析して考えてみても、やはり彼の態度への憤りや「大嫌いだ」という感情は消えません。

ですが、私はその事自体に反省したりとか、改めようとは思いません。

今でも「早くこの世からいなくなれ」という呪いのような気持ちさえ持っていますw

看護師なのにこんな思いを持っちゃダメだ・・・患者さんのことを受容できていないなんて看護師失格だ・・・そんなことありません。

モンスターになる背景や要因がどうあれ、モンスター側にトラブルの原因があると思いますし、こちらが気に病んでまで受容する必要はまったくないと思っています。

それでも、そんな彼らと関わりが多いのがこの職業・・・

自分の出来ていなかったことを考え、次に活かせるようにいくつも対応策を持っておくことが、モンスターペイシェントに関わる上で必要なことだと思います。

今後はうまく対応できるようなスキルや精神力を身に着けていきたいです。

 

プリセプターからの言葉

今回は、新人時代にお世話になったプリセプターのことをお話しします。

さばさばしていて、優しい雰囲気よりも少し怖めの雰囲気を持つプリセプターでしたが、ある言葉がずっと心に残っています。

 

新人時代のももは、お世辞にも良い新人とは言えませんでした。

表情が乏しかったからか、「何考えてるかわからない」とか「なんでそんな自信満々なの?」と言われ、先輩たちからはあまり好かれていなかったと思います。

自分ではそんな風に接しているつもりもなかったので、能天気なももでも、ちょっと傷ついたりもしました。

緊張してうまく笑ったり話ができないのもあるんですが、先輩を労ったりとか媚びたりとかっていう処世術も知らなかったのもあると思います。

しかも、頭も良くないから覚えも悪かったw

 

プリセプターとは月に1回面談があり、そこで技術や学習面での進行状況や、精神的なフォローをしてもらっていました。

 

3か月~半年くらい経過したとき。

技術・学習面で他の同期より進みが遅いこと、先輩たちにも迷惑をかけていてどうしたらいいかわからない。今後、仕事をする上でとても不安になり、

「仕事をすること、患者をみることが不安だ。自分は看護師に向いていない」

と、プリセプターに話しました。

 

それに対してのプリセプターからの言葉は、「人と比べなくていい」ということ。

私は成長速度がゆっくりだった事、他の同期よりも先輩方とうまくコミュニケーションがとれなかった事から、萎縮しがちに仕事をしていました。

でも、プリセプターから「人と比べなくていい」と言ってもらえてから、周りを変に気にする事なく仕事ができるようになったと思います。

単純かもしれませんが、自分という人間を認めてもらえてるような、そんな感覚がしました。

 

私がプリセプターになった時、プリセプティも同じようなことで悩んでいました。

その時、先輩に言われた「比べなくていい」という言葉が思い浮かび、それを伝えました。

そして1年後に「あの時の言葉が嬉しかった」と話してくれて、すごく感動したのを覚えています。

それくらい、新人のころに聞くプリセプターの言葉って心に残るんですよね。

 

経験のある先輩の言葉はとても貴重で、思う存分にいろんな先輩に聞けるのは新人時代だけだと思います。

悩みや不安な事、悲しかったことや辛い事は、一人で抱え込まずプリセプターさんもしくは信頼できる人に相談してほしいです。

辛いことが多い新人時代だからこそ、絶対に心に残る言葉があると思います。

そして、嬉しかったことはぜひフィードバックしてあげてください。

 先輩の意見は良いことも悪いことも、すべて成長の糧になります。

そして、その指導は連鎖していくと思っています。

 

新人看護師さんは、最初からうまくやろうなんて思わず、いっぱい甘えて育ててもらおう♪くらいの気持ちで臨んでいくといいですよ~!

そのうえで感謝の気持ちは絶対に忘れないようにしましょうね!

先輩看護師と上手に付き合う5つの方法

新人看護師で検索かけると、「辛い」「辞めたい」「看護師向いてない」というようなワードを多く見かけます。

看護師をしている皆さんは、ほとんどの方が同じ思いを経験してきたのではないかと思います。

 

こんな思いを感じる理由としては、

 

・職場の人間関係がよくない

・理想と現実のギャップが大きい

・仕事についていけない

・責任が重い

・休みが少なかったり、休みの日も勉強しなきゃいけない

 

などなど、辞めたくなる理由は様々だと思います。

これらは新人看護師さんだけが抱える問題ではないのですが、特に新人さんにとっては本当に心が病むくらいの大きな問題です。

 

今回は、一番上の「人間関係」について。

新人看護師さんたちが少しでも早く先輩看護師との人間関係に慣れるように、お話ししたいと思います。

先輩看護師は、自分たちのこんな所を見てるっていう事が分かっていると、少しだけ仕事がしやすくなると思うので、ぜひ読んでみてください。

身だしなみはきちんとしよう

身だしなみについては働く場所によって様々です。

髪色やアクセサリー、メイクにマツエク…新人の頃はちゃんと規定に沿った身だしなみをすることに越したことはありません。

1年目で自分らしさを出すと、お局たちに目をつけらますw

正直言うと私は気にならないですし、それよりも患者さんを一生懸命看護してたり、積極的に仕事をしていたらそれでいいと思っています。

でも現代社会はそうではありません。

 

学生の頃にも規則はあったと思いますが、周りにいるのは同年代で、大人以外に注意されることってほぼないですよね。

それが社会に出ると、様々な年代・経歴の方たちがいて、考え方も様々です。

そのような場所で、教えてもらう立場の新人で、目立つ格好をしていたらどうなるか。

 

例をあげると、私の同期でショートパンツに素足、クロックスで出勤する子がいました。

それをベテラン看護師に見つかったらしく、師長経由で注意されていました。

同期だった私も「あの子って普段の生活どうなの?」と事情聴取されました。

 

誰に見られているかわからない、仕事の間だけちゃんとすれば良いというわけではない。

そんな大げさにするような事ではないと思うのですが、社会ってこういうものなのだという意識するようになりました。

 

あいさつやお礼をしっかりする

「おはようございます」「ありがとうござます」「すみません」「お疲れさまでした」。

これらの挨拶やお礼は、コミュニケーションの基本中の基本で、自分から発言している方は相手に好印象を与えることができます。

自分から挨拶をすることが苦手な人もいるかもしれませんが、病院などで働くつもりなら必須です。

残念なことに、先輩によっては無視する人もいますが、挫けず頑張ってください。社会人なのに、挨拶しない人がおかしいんですから。

そんな雰囲気にのまれて挨拶をしなくなってしまうと、社会人スキルが落ちるだけではなく、職場の雰囲気がよくなることはありません。

良い先輩たちはちゃんと挨拶を返すと思いますし、頑張ってるあなたをきちんと見てくれるようになりますよ!

私の職場では、朝の看護師みんなのテンションが低すぎて、挨拶をしても誰も返してくれない日がありますw

が、めげずに続けていたら少しずつ返してくれるようになってきました!

また、業務終わりには「教えていただきありがとうございました」「○○していただけて助かりました」「ご迷惑おかけしてすみませんでした」等のお礼を必ず伝えましょう。

そうすることで先輩たちは、感謝の気持ちを持っている子なんだな、また教えてあげよう。という気持ちを持ってくれると思います。

 

とりあえずメモをとる

先輩から教わった事はメモを取りましょう。

すでに知ってることだったとしても、簡単だからメモしなくても覚えられるっていう事でも、とにかくメモです。

教えてもらったことを何度も聞かないようにする事が大事です。

簡単な事務作業などでも、時間がたつと「あれ?なんだっけ?」と忘れてしまうことも多くあります。

教えてもらったことを何度も聞かないようにする事が大事です。

メモくらいで仕事の意欲見られたくないな~と感じるかもしれませんが、「メモを取らない新人は嫌い!」という人も実際にいるほど、仕事に対する意欲をかなり見られています。

 

 

誤魔化さずにハッキリ言おう

「わからない」「やったことがない」もしくは「できるかどうか不安」。

この言葉達って本当言いづらいですよね。 新人に限らずとも、わからないことや出来ないことを相手に伝えるのって勇気がいります。

「こんなこともわからないの?」「何を勉強してきたの?」なんて言われるかもしれない。そんなことを考えると、言えなくなる気持ちも、とってもわかります。

実際には私も言えなかったですし、忙しそうにしている先輩看護師にこれ以上迷惑をかけられない。そんな風にも感じていました。

 

でも、後々できないこと、わかっていないことはちゃんとバレますw看護師の洞察力の鋭さってすごいんです・・・

新人のころは知識も技術も未熟、そんなこと先輩たちは重々承知です。

わからないまま実践することが患者さんにとってどれだけ危険なことなのか、そして誤魔化したことが分かったときに先輩たちにどんな心象を与えるのか・・・それを常に優先して考えましょう。

また、1年目のうちにわからない事などを臆さずに言えると、教えてもらえる機会も増えるため、より知識・技術をきちんと習得できて自分の自信にもつながりますよ!

 

報告・連絡・相談

学生のころから、耳にたこができるほど聞いてきた報連相の言葉。これはどの職種にとっても、業務をする上で欠かせない事項になります。

特に、自分がどこにいて、何をしているのか。新人にとって、これを先輩たちに把握していてもらうことは、とても大事なことです。

業務をする上で、気難しい患者さんの対応に困ったり、一人では処理しきれない量の業務を抱えてをしまい、なかなかナースステーションに戻れない。

先輩たちは常に新人のことを気にかけているので、そんなときはフォローをしにきてくれるはずです。

常に報告・連絡・相談を意識する。これを身につけることが新人看護師の目標といってもいいと思います。

 

まとめ

些細な意識や態度の違いで、人の印象って変わります。

先輩たちも人間ですから、やる気のある子にはいっぱい教えたいって気持ちになります。

 

これらが入職したての頃に既にできれば、それはもうあなたの株は急上昇です。

新人の皆さんが少しでも働きやすいように、参考にしていただけたら嬉しいです!

 

素敵な本に出合った

今日は、普段本を読まないももが出会った、とっても感動した本の紹介をしたいと思います。 

 

↓それはこちらです!↓


病院というヘンテコな場所が教えてくれたコト。 現役看護師イラストエッセイ [ 仲本りさ ]

 

この本は、作者の仲本りささんが看護師になりたての頃のノンフィクション・イラストエッセイです。

発売して暫く経つため多分ご存知の方も多いと思います。

 ほとんどがイラストなので、本読まない看護師のももでも一気に読み終えましたw

 

イラストは温かみがある優しい色使いとタッチで、とってもかわいいです。

でも、それだけじゃない。

登場人物一人一人の表情が、ストーリーと相まって本当に本当にぐっと来るんです。

 

内容は、看護のつらさ・うれしさ、病院で起こる様々な事件について、イラストというより漫画に近いような感じで描かれています。

病棟経験のある方ならリアルに想像でき、共感する事しかないと思います。

 

「あ~こんな患者よくいるな~」みたいな。

 

リアルすぎて

「あれ?ここってわたしの病棟かな・・・?」

って錯覚します(笑)

 

あとがきに「病気と人の死」が大きなテーマと書かれている通り、作中には切ないシーンがもちろんあります。

でも、気持ちがどんよりするような、暗くなるような話ではありません。

 

ももは作者のような優しい心は持ち合わせていません(それってどうなん)が、それでも、今まで出会った患者さん達をもっと良く知る努力をすれば良かったなぁ・・・という気持ちになりました。

 

また、元同僚の病棟にもこの一冊が置いてあるとのこと。

読んだ看護師全員が号泣だったとかなんとかw

 

その同僚からこんな話を聞きました。

 

ナースステーションにいる患者さんから、この本を読みたいと希望がありました。

でも、中身は病気と死についても描かれているため、同僚は「本当にみる?」と確認したそうです。

それでも「見たい」と言う患者さん。

読み終わったその方は、鼻水を啜りながら「あんたたち、大変なんだねぇ」と労ってくれたとの事でした。

 

こんなほっこりするエピソードが生まれるなんて、医療従事者だけではなく、患者さんにとっても素敵な一冊なんだと感じました。

 

うーん、どうすればこの一冊の良さが伝えられるのかなぁ・・・

 

 

と に か く 読 ん で(語彙力の消失)

 

 

拙い紹介で申し訳ないです・・・

 

現役看護師の方も、これからなる方も、目指そうか悩んでいる方も、

すべての人におススメしたい作品です。

看護や疾患の本に興味が出てきたので、おすすめの本があったらまた紹介していきたいと思います(*'ω'*)

 

 

退職までの道のり

 

 今日は私の退職した時の事、そして1年間フリーターとして経験した事をお話します。

有益な情報というよりは体験談です。

 

退職して少し休みたい…(´;ω;`)

 

そんな風に考えている看護師の皆様の参考に少しでもなれば嬉しいです♪

 

 

退職宣言

自分は新卒からずっと同じ病院で勤務していました。

新人の頃からとにかく仕事がいや、早く辞めたい、という思いが強くて、看護師なんて絶対になるもんじゃないな、という考えで仕事を続けていました。

一生懸命に看護している方が読んだらすみせません・・・

 

そんな私はめんどくさがりの名人(どんな名人や)ですので、退職するのも面倒くさかった。 

ずるずると仕事を続け、あっという間に9年間経ちました。

 

9年間も勤務していると、日々の業務やリーダーはもちろん、委員会、病棟の係、新人の教育やらなにやら責任のある立場に就くことが多くなります。

体力的にも精神的にも「退職が面倒くさい」なんて理由より、「一刻も早く退職したい」という気持ちが強くなりました。

 

10年間の節目で退職しよう。年度末の面談で、師長さんに伝えよう。

そう考えていたそんなとき。

 

ま さ か の 移 動 命 令。

 

……は?

退職希望するこのタイミングで移動とかw

 

即座にももは「来年やめようと考えているんですけど!」と訴えました。

移動先の病棟もすぐに退職する人材を移動させても不利益にしかならないでしょう。

それに、どうせなら仲の良いスタッフのいるこの病棟で最後の1年を迎えたいと思いました。

 

ですが、移動先の病棟の深刻な人手不足に、看護部はGOをだしました(泣)。

ということで、退職前1年間は長く配属していた呼吸器・血液内科を離れ、循環器病棟に配属になったのでした…。

 

有休はどうなるの?

ももが一番気になっていたこと、それは退職時の有給休暇の消化ついてです。

看護師の皆さんはこの問題、お分かり頂けると思いますw

 

なぜなら看護師にとって

「有給休暇は捨てるもの」

だからです(悲)。

 

9年間のももの年休消化日数は、1年間に多く見積もっても4,5日といった所でした。

ご存知の通り、有休の有効期限は2年間。

有休は1年間で11~20日間(勤続年数により)付与されますが、1年間に4,5日しか消費されなければ、その大半は毎年捨てていることになります。

つまり、本来休めるはずの日数を捨てているわけですから、ただ働きも同然です。

 

ももは、最後は有休消化してやめたいと常々思っておりました。

そのため思い切って、

 

「退職前に有休消化してやめたい!」

 

と、配属先がかわった直後の面接で師長に伝えました。

まあもちろん、すんなりと受け入れてもらえるはずもありませんよねw

 

簡単に予測される返答なので、もちろん対応は準備しています。

ももは、先に退職していった同僚や先輩からの助言、法律のことなどを予め調べていました。

 

そうして粘った結果…

 

 

有 給 休 暇 全 消 化 !

 

 

を約束してくれました!いえーい

 

今後、有給休暇についての法律や退職時に有休消化する具体的な方法も記事にしてみたいと思いますので、乞うご期待!(笑)

 

退職後の生活費

退職後の生活費をどのようにやりくりするのか、はじめての退職で無職になるももにとっては未知のことでした。

とりあえず、失業保険の申請をして、短期のアルバイトとか派遣でやりくりすればなんとかなるでしょー

 

くらいの軽い考えでいました。

 

…ところが。

 

当然ですが、退職後にでていくお金は生活費だけではありません。

 

医療保険や年金、税金がほんっとうに高いんです!!!

看護師は所得がそれなりにあるため、住民税も無職にとってはめちゃくちゃ高いw

 

退職してからのももの収入源は失業保険と、友人の勧めで入ったクリニックのアルバイトと、派遣のお仕事。

失業保険は微々たる(1日6千円くらい)ものだし、クリニックのアルバイトは失業保険をもらう間は多くは入れません。

派遣のほうも、派遣の法律が変わったため直接雇用(病院や検診)しか応募できない状況でした。

せっかくの休暇ですから、そんなに仕事もしたくない、というのも本音です。

 

退職金でやりくりできないの?という疑問もあるかと思います。

退職金は税金でほぼなくなります。

噂には聞いていましたが、ここはちゃんと覚悟しておいたほうがいいです。

本当にその通りでしたw

 

幸いなことに少しは貯金していたので、なんとか1年間やりくりはできましたが、1年間でほぼなくなったのでした(悲)

 

1年間どうすごすのか

ももにはずっとやってみたかった事がありました。

そのひとつが

 

一人旅をすること。

 

ももは車で遠出をすることが大好きです。

ですが、病院勤務で短い休みの中、一人で行く勇気はありませんでした。

人生で長い休みをとる機会はなかなかやってきません。

 

友人たちには、女の一人旅(しかも車中泊w)は危ないなんて止められもしましたが、

ここで行かなきゃいついくのか。退職後か?

 

と思い切って決行しました。

 

まあはじめての一人旅なので、びびって(笑)10日間の短い旅を計画。

千葉から出発して、香川の直島を目的地にした、女一人の車旅。

 

結果、最っっ高の思い出になりました!!!!!

 

しかも一人でここまでこれた!という謎の自信が生まれるという(笑)

これは、退職してからじゃないとできない事だったな、と思います。

 

 

やってみたい事のふたつめは、

 

病院勤務ではできない業務を経験すること。

 

病院勤務でもできないことはないんでしょうけど、自分には病院勤務しながら他にも経験するなんて体力も気力もありませんw

 

この1年間フリーターとして経験したこと、それは

クリニック外来

老人ホーム

検診

クラウドソーシング

です。

 

…少ないなw

自分でもびっくり、めちゃくちゃ少ないw

しかも最後のは看護師関係ないし。

ですが、この少ない仕事内容でも、病院勤務だけではできない経験や学びがたくさんありました。

 

看護師ってすごいと、改めて認識させてもらえる機会にもなりました。

ひとつひとつの経験や学びを書くと長くなってしまうので、また改めて記事にしていきたいと思います。

 

まとめ

ここまでだらだらと書き綴ってきたわけですが、最後にまとめとして言いたいことはただ一つです。

退職して1年間遊びまくって本当に良かったなーと。

これにつきます。

 

看護師、特に病院勤務している看護師は常に何かに追われる職業だと思います。

点滴や患者さんのケア、検査や手術の時間、医師からの突然の指示、患者や家族対応、入院の受け入れ、課題や研修・・・etc

 

それを、何の制限もなく(正確にはお金の制限はありますがw)自由に過ごすことができたこの1年間は、心身のリフレッシュとともに、「人生をどう生きていきたいか」を考える機会になりました。

お金はなくなりましたが、お金では買えないものが手に入れられた気がします。

 

拙い文章ですが、最後まで読んでくださってありがとうございましたm(__)m

 

看護師もも、ブログ再始動。

はじめまして、看護師のももと申します。

 

タイトルを見て、1記事目にして再始動?と思う方もいるかもしれまんので一応補足します。

以前ワードプレスで看護師ブログを始めてみたのですが、まあ普通に1回挫折しています。20記事くらいでw

ここにたどり着いた方は、看護師のブログで検索しているでしょうから、もしかしたらご存じかもしれませんね。

ワードプレスでは、毎日更新頑張って立派なブロガーになるぞー!って結構意気込んで開設したわけですが(しかもちゃんと有料テーマを買ってw)、意気込みすぎたのがいけなかったのか、続けることが億劫になってしまいました。

 

今回再始動しようと思ったのは、良いデスクトップパソコンを購入したから使いたくなったのと(←理由が単純)、やはり日々勉強したり感じていることを記録に残していきたいと思ったからです。

そしてあわよくば、プロブロガーになれればいいなぁ・・・なんて。テヘペロ

 

でもあんまり意気込んで始めても、前回のように挫折するだけだと思うので、今回は無料のはてなブログを使って再始動してみようと思います。

まあ今回も挫折するかもしれませんがw

 

以前のブログをご覧になっている方は、見たことあるような記事がでてくることもあるかと思いますが、そこは生ぬるく見守ってください('ω')

 

ではでは、ゆる~くお付き合いいただけると嬉しいです。

よろしくお願いします!