プリセプターからの言葉
今回は、新人時代にお世話になったプリセプターのことをお話しします。
さばさばしていて、優しい雰囲気よりも少し怖めの雰囲気を持つプリセプターでしたが、ある言葉がずっと心に残っています。
新人時代のももは、お世辞にも良い新人とは言えませんでした。
表情が乏しかったからか、「何考えてるかわからない」とか「なんでそんな自信満々なの?」と言われ、先輩たちからはあまり好かれていなかったと思います。
自分ではそんな風に接しているつもりもなかったので、能天気なももでも、ちょっと傷ついたりもしました。
緊張してうまく笑ったり話ができないのもあるんですが、先輩を労ったりとか媚びたりとかっていう処世術も知らなかったのもあると思います。
しかも、頭も良くないから覚えも悪かったw
プリセプターとは月に1回面談があり、そこで技術や学習面での進行状況や、精神的なフォローをしてもらっていました。
3か月~半年くらい経過したとき。
技術・学習面で他の同期より進みが遅いこと、先輩たちにも迷惑をかけていてどうしたらいいかわからない。今後、仕事をする上でとても不安になり、
「仕事をすること、患者をみることが不安だ。自分は看護師に向いていない」
と、プリセプターに話しました。
それに対してのプリセプターからの言葉は、「人と比べなくていい」ということ。
私は成長速度がゆっくりだった事、他の同期よりも先輩方とうまくコミュニケーションがとれなかった事から、萎縮しがちに仕事をしていました。
でも、プリセプターから「人と比べなくていい」と言ってもらえてから、周りを変に気にする事なく仕事ができるようになったと思います。
単純かもしれませんが、自分という人間を認めてもらえてるような、そんな感覚がしました。
私がプリセプターになった時、プリセプティも同じようなことで悩んでいました。
その時、先輩に言われた「比べなくていい」という言葉が思い浮かび、それを伝えました。
そして1年後に「あの時の言葉が嬉しかった」と話してくれて、すごく感動したのを覚えています。
それくらい、新人のころに聞くプリセプターの言葉って心に残るんですよね。
経験のある先輩の言葉はとても貴重で、思う存分にいろんな先輩に聞けるのは新人時代だけだと思います。
悩みや不安な事、悲しかったことや辛い事は、一人で抱え込まずプリセプターさんもしくは信頼できる人に相談してほしいです。
辛いことが多い新人時代だからこそ、絶対に心に残る言葉があると思います。
そして、嬉しかったことはぜひフィードバックしてあげてください。
先輩の意見は良いことも悪いことも、すべて成長の糧になります。
そして、その指導は連鎖していくと思っています。
新人看護師さんは、最初からうまくやろうなんて思わず、いっぱい甘えて育ててもらおう♪くらいの気持ちで臨んでいくといいですよ~!
そのうえで感謝の気持ちは絶対に忘れないようにしましょうね!